説明
平造り、三つ棟、地鉄小板目美しく地景ながれ心。
地錵見事につき皆焼刃、賑やかにあばれる。
賑やかでありながら精美で上品である。
本作、実物を手にすると名物「若江十河正宗」や名物「大坂長銘正宗」
「国宝 短刀 無銘 正宗(名物九鬼正宗)」などに雰囲気が似ている事がわかる。
もし本作が「享保名物帳」に掲載していても何の疑いの余地ない上優短刀ノ一振であり、
ゆえに近代研磨の名手「本阿弥成重」の「相州正宗」正真「代千五百貫」ノ折紙が付く。
見た感じだと成重の折紙より談山神社の奉納の方が時代が上がる(古く)と感じる。
「正宗」といえば・・・・
国宝(刀4口、短刀5口)に指定、重要文化財多数・・・
刀を知る方であれば説明はいらないと思います。
また、
江戸三百藩諸大名家には正宗が一口はあることが
条件とされていたので、その必然性から
ずいぶん正宗に出世した刀が存在するのは明らかで(詳細は今回割愛します。)
本作も大名家・名家などから談山神社へ奉納刀とされたとする一振りです。
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