説明
まずはじめに、、
本作、金象嵌銘にもある織田信長は武将の中でも特に刀好き武将で知られ
所持刀は一説には「五百振りとも六百振り」とも言われます。
あの「光忠」だけでも20振り~30振り所持したと伝わります。
( 天下人だからと言えばそれまでですが、、)
さて、、、
入札するしないの「野暮な話は別」として少しお付き合い下さい。
最近の日本で一番高値が付いた刀は瀬戸内市の里帰り刀は、
上杉謙信ノ「山鳥毛」一文字であろう。その額なんと5億1309万円と言う。
本作は、その一文字と金象嵌銘が打たれた一振りです。
銘は「一文字 本阿弥花押」「織田尾張守信長所持」と金象嵌銘アリ
花押は本阿弥九代目光徳であろうと思われます。
またハバキは「天下不武」信長が自身の印章にも用いた所信。
※文中の「天下布武」とは? 信長が世の中に示した公約のようなものであり、
「天下を武力で平定する」と言うのが一般的な解釈です。
時価5億円とも10億円とも言われた「山鳥毛」に匹敵すると言えば、
お叱りを受けると思いますが、、
華麗な「丁子乱れ」が目を引き刃文の高低があり素晴らしいと感じます。
あの「山鳥毛」が刃長79cmで刀身重量1060gですが、
本作は刃長77.9cmで刀身重量916gで非常に健全です。
古い時代の刀でありながらも、研ぎの回数が少なく、
うぶの姿を健全に残すのも名刀と呼ばれる由縁の1つかもしれません。
手前ミソな話は置いておき、、
本作は名物光忠や山鳥毛(一文字)に匹敵する派手な丁子乱れや、
蛙子丁子・飛焼刃文で極上の出来で手に持つ人を魅了する一振りだと感じます。
「垂涎」。刀好きや、刀コレクターと言われる方だと「その気持ち」が解るのではないかと思います。
実際、私の先輩(インターネットが不慣れな方で…)に代理出品を依頼された訳ですが
刀にハマったらしく、クレジットカードも限度額オーバーで、車を下取りで、
お金を作ったと話されておりました。。。
(どうでもいい話ですが…)
本作「一文字 本阿弥花押、織田尾張守信長所持」とありますが、
刀好き武将で知られる織田信長所持刀は一説には「五百振りとも六百振り」とも言われ、
あの備州長船「光忠」だけでも20振り~30振り所持したと伝わります。
さて、
話戻りますが、本作の魅力は
地鉄板目の鍛練が美しく刃文華(華麗)やかでで小錵づいた
互の目丁子乱れ・蛙子丁子刃飛焼きを交え足葉良く入る。
また見どころの1つとして帽子の波紋です。帽子(表)は乱れて焼詰め風。
裏は焼詰め風で尖り浅く返す。青江帽子にも見える。
また乱れ・棒映りがあり、
茎には金象嵌で表「一文字 本阿弥花押」裏「織田尾張守信長所持」、
鑢目は切鑢です。※花押は九代目本阿弥光徳と思われます。
天下不武の?(はばき)
本作は、信長が国を治めるにあたり自身の所信を印章に用いた
「天下布武」のハバキになります。
特注すればこれだけで約8万~18万(金工師3者リサーチ)をはく。
手にとり研究すると見どころ満載で思わず見入ってしまいます。
勉強中の私でも「大出来」「名刀」言って過言ではないと思います。
歴代の所有者が大切にされてきた一振りです。
(研ぐ必要はまったくないかと思います。)
天下人の縁起を担ぐ本作。
次は貴方が手にとる番が来たのではないでしょうか。
最後に、、
武将の中でも特に刀好きで知られる信長が、、
もし、、
生きていてこの刀を見たら何と言うのでしょうか…
「不動行光、つくも髪、人には五郎左御座候」
想像を掻き立て、妄想に浸る、刀を見るたびに悦に浸れる一振り!
この一振りをこの機会に是非ご検討下さい。
真意はわかりかねますが、
色々と感慨深く楽しめる一振りである事は間違いありません。
「不動行光、つくも髪、人には五郎左御座候」…
歴代の所有者が大切にし、天下人の縁起を担ぐ本作。
次は貴方が手にとる番が来たのではないでしょうか。
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