説明
■石田三成が堀川国広につくらせた正宗(佐和山打ち)と見る
表題をみて知識のない奴
馬鹿げた銘だと思われた方も
いらっしゃるかもしれません。
まず「正宗」といえば・・・・
国宝(刀4口、短刀5口)に指定、重要文化財多数・・・
刀を知る方であれば説明はいらないと思います。
(割愛します。)
また、江戸三百藩諸大名家には正宗が一口はあることが
条件とされていたので、その必然性から
ずいぶん正宗に出世した刀が存在します。
そしてその正宗を信じて所持していた大名も必ず存在する
と思われ
佐和山蟄居中の石田三成が、
堀川に住み着く前の国広を雇い、
盛んに正宗の銘を打たせては諸大名にばら撒き
豊臣方へ勧誘を行ったという説がある。
これを通称「佐和山打ち」といい、
時期は文禄の終わりから慶長の初め頃とされ、
ちょうど銘に残る国広の空白期間に該当する。
ただ、古来喧伝されたこの噂が真実であれば、
もう少し銘入り正宗が伝わっていても
おかしくはないはずだが、享保名物帳当時も、
また現在も在銘正宗は極わめは少ない。
私は初めての刀を鑑定(観賞)する際に最初は茎から見ます。
まず茎を見ると一瞬で江戸時代初期~中期と脳裏を過ぎる。
雑に扱われた感じも一切なく、綺麗な年を重ねた錆
(鎌倉期の正宗も新身が多いと感じる)
話が変わりますが、通常、
偽名は出来の良い無銘に後彫りで銘を入れる
手法も多いと聞くが、この「正宗」は後彫りではない。
名物「不動正宗」との比較写真を見て欲しい。
同じか、名物「不動正宗」の銘にを似せたかどちらだ。
とすると、、本物か?
または意図をもって不動正宗の「押し型」を知りえる者が
模倣させたかしか考えられない・・・
問題はここからです。
本物であれば問題ないのですが、
当然、皆が疑う偽名の場合だが、、
現在のインターネット時代とは異なり
当時にこれだけ酷似した「正宗の銘」は、
押し型を把握できる人物は本阿弥家や武将でしかいない。
また付帯する短刀拵えも欠品もなく素晴らしい出来です。
上記はあくまでも私の見解です。
また大変失礼な話ではありますが、、
すべて個人的な主観ではありますが、
国宝・重文に指定されている正宗の中にも何らかの
偽名が紛れている様な気がするのは私だけでしょうか。。
逆に偽名と言われた中に本物が存在する事も?
そんな想いで、、この一振り「正宗」を出品しました。
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